2018年09月07日号

若い勇気で…


 2年後に迫った東京オリンピックの開催を控えて、アマチュアスポーツ界のスキャンダルが止まらない。


 オリンピック4連覇の伊調馨選手やコーチらに対する、栄和人日本レスリング協会強化本部長のパワハラ問題で揺れた女子レスリングの騒ぎがずいぶん昔のように思えるけれども、実は伊調選手の告発状が提出されたのは今年(2018年)1月のことで、騒ぎになったのは2月末に週刊誌が報道してからという。第三者委員会の設置でパワハラの事実が認定され、栄氏は4月に強化本部長を辞任する。


 翌5月には日大アメフト部反則問題が社会問題化する。日本大学のアメリカンフットボール部と関西学院大学の定期戦で日大の選手が、監督やコーチの指示を受けて危険なタックルを犯した事件。責任を感じた日大選手が、行為の顛末(てんまつ)を明らかにして謝罪する単独の記者会見を開き、その誠実な姿勢に多くの同情が集まった反面、自己保身に走って、とらえようによっては学生に罪をきせようとした監督やコーチ、大学経営陣を糾弾する“社会問題”になった。日大は7月末、監督とコーチの懲戒解雇を決定したが、何だかまだ釈然としない問題を残している…。


 7~8月は不正判定や不正会計など数々の疑惑が、各地の関係者によって告発され、権力を独占していたとされる会長が辞任した日本ボクシング連盟の問題。そして、8月末になって今度は、リオ五輪代表で18歳の宮川紗江選手が日本体操協会幹部のパワハラを告発した女子体操界の問題が勃発する…。


 ニュースもワイドショーも連日の大騒ぎ。あの勢いで政治問題も追及してくれれば…世の中少しは変わるかも知れないけれど、それにしても、すべてに共通して際立つのは“上に立つエライ人たち”や長いものに巻かれる人たちの欲深さと狡(ずる)さばかり。無残な姿をさらす、日本の社会の実像が少しずつ暴かれてきたのではないか。若い世代の人たちが勇気をもって行動を起こし始めた感じがする…。


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