2018年12月07日号

「昭和」がまた遠く


 高倉健さんは2014年11月10日(83歳没)、菅原文太さんはそのわずか18日後、11月28日に亡くなった(81歳没)。昭和の男たちが恋い焦がれた2人の“男の中の男”は、奇(く)しくも同じ年の同じ月に旅立った。なにか因縁めいたものが感じられて、4年たった今年もこうして思い出す…。


 口下手で飾り気のない朴訥(ぼくとつ)とした人間性が2人には共通する。そこに、上っ面ではない誠実さと心の温かさを感じ取って、みんなその人柄を慕った。


 東北・宮城出身の菅原文太さんは、東日本大震災を機に俳優を引退、世の中と真正面に向き合う姿勢を明確にし、こんな発言もした――「政治の役割はふたつあります。一つは、国民を飢えさせないこと、安全な食べ物を食べさせること。もう一つは、これが最も大事です。絶対に戦争をしないこと!」「沖縄の風土も、本土の風土も、海も山も空気も風も、すべて国家のものではありません。そこに住んでいる人たちのものです。辺野古もしかり…」(2014年11月1日故・翁長雄志さんを応援する沖縄県知事選挙の集会で)。


 一方、高倉健さんは「俳優が政治の話をすると、とんでもないと言われそうだけど、国会中継なんか見ているとね、よくあれで議員が務まるなと思いますね。『恥ずかしい』がなくなってしまったのかな」(朝日新聞デジタル2012年2月1日「80歳の心境を語る」より)…などと語っている。


 もうすぐ「平成」が終わる。「昭和」がまた遠くなる…。


美容サプリ 福袋

トラックバックURL:

« 答えがない難しさ | TOP

[PR]SEO対策済みテンプレート