2019年01月11日号

お正月、そして小正月


 見事に晴れ上がった初空だった。平成31年の元旦、眩(まぶ)しいくらいに明るく降り注ぐ陽光が本当に気持ちいい。初日の出を拝みに行った人たちは、どんなにか良かったろうと、何だかうれしくなった。


 俳句に使う季節の言葉を集めた歳時記(参考/新潮文庫「俳諧歳時記~冬・新年~」)には、新年のめでたい情景をあらわす言葉がいろいろ載っている。○初日…元日の日の光○初明り…元日の曙(あけぼの)の光○初茜(はつあかね)…元日の空がだいだい色にほのぼのとあけて輝くめでたい情景○初空…年が改まった元日の(朝の)大空○初東雲(はつしののめ)…元日の暁(あかつき)の雲○初凪(はつなぎ)…元日の海やその空がおだやかに凪いでいる景色○初晴…元日の晴天――そんなめでたい情景を山盛りにした正月の朝だった。


 「どことなく華やぎ見える松の内」(前田甲山)という句がある。松の内は、門松や鏡餅などを飾っておく期間で関東やその影響が強い北海道などは7日まで、関西では15日までと一般的に言われる。


 そして、15日「小正月」。諸行事に忙しい松の内を過ぎてプライベートな正月を祝う、昔の人はそんな“骨休み”の日にしていた記憶がある。この日、藁(わら)や松飾りなどを塔のようにうず高く積み上げ、盛大に燃やす左義長(さぎちょう)という行事が各地にあった。呼び名は土地によって違うが、“どんどどんど”と囃(はや)すから「どんど焼」の言い方が一般化したという解説もある。


クールジェル

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