仕入れ先農家を支援 新札幌の焼肉居酒屋が軒先で地物野菜を販売 ドラゴン・アロー・グループ

 新札幌の焼肉店「炭火焼肉 肉匠黒部」(厚別中央2条5丁目3―2、【TEL】011―375―9610)が、店舗前の敷地で地物の野菜の販売を始めた。
 新型コロナウイルスの影響で、休業に入る飲食店が増えたことで、仕入れ先である農家の出荷もストップ。そのため、新札幌や中央区に居酒屋8店舗を展開するグループ全体として、農家を支援しようと休業中の焼肉店の前で、昼の時間帯から夜8~9時まで野菜販売を始めた。
 アスパラ、キュウリ、トマト、ジャガイモ、黒ニンニクなど、地元産の野菜が中心。本州から取り寄せたイチゴは1日50パック売れた日もある。店舗はJR新札幌駅近くの繁華街に位置し、店舗前の歩道は通勤路や地元住民の生活道路でもある。偶然目にして立ち寄っていく客も多い。店内引き渡しで、生姜焼き弁当(500円)や総菜なども販売している。
 橘井涼太店長は「お世話になっている農家さんを少しでも応援したい」と話している。
 現在は焼肉店のほか、休業中だったグループ店の「三ツ星ザンギ居酒屋店」(新札幌アークシティDUO1―5階、【TEL】011―890―2596)も営業を再開している。