地名をとおして北海道を見つめ直す 特別展「アイヌ語地名と北海道」 7月6日~、北海道博物館

 伊能忠敬の測量地図や菅江真澄の日誌など国宝6点、国指定重要文化財33点をふくむ約100点を展示する、北海道博物館の第5回特別展「アイヌ語地名と北海道―地名をとおして北海道を見つめ直す」が7月6日(土)~9月23日(月・祝)午前9時30分~午後5時(入場は午後4時30分まで)、北海道博物館2階特別展示室(厚別町小野幌53―2)で開かれる。作品保護のため、前期(7月6日〈土〉~8月25日〈日〉)と後期(8月27日〈火〉~9月23日〈月・祝〉)で展示資料の入れ替える。
 特別展では、江戸時代の古地図や古文献などの資料にみられる地名の記録、アイヌ語に由来する地名研究の第一人者・山田秀三の調査記録、近現代をへて現在に至る北海道の地名の特色などを紹介。「地名」で北海道を見つめ直す。
 【会期序盤の講演会】=いずれも午後1時30分~3時30分、北海道博物館講堂。参加無料。対象は中学生以上。定員は各先着80人。▽「『アイヌ語地名』とはなにか」…7月6日(土)、講師は札幌学院大学の児島恭子氏=「サッポロ」はアイヌ語地名?「アイヌ語地名の歴史と意味とを、あらためて考える▽「今井八九郎―人と業績―」…7月7日(日)、講師は北海道博物館非常勤研究職員の佐々木利和氏=今井八九郎の人物像とその資料について紹介▽「菅江真澄がみた北海道・東北の地名」…7月13日(土)、講師は東京学芸大学の石井正己氏=江戸時代後期の旅人・菅江真澄の書いた地名を読み解くことで、北海道・東北の埋もれた歴史を明らかに―。
 【会期序盤の学芸員による展示解説セミナー】▽「地名にまつわる〈アイヌの伝承〉をみる」…7月15日(月・祝)午後1時~2時、北海道博物館講堂。定員80人。申し込み不要。講師は遠藤志保さん(同館研究職員・アイヌ文化研究グループ)―。
 問い合わせ/北海道博物館【TEL】898―0466。