カラオケ歌屋が営業再開 対策講じ、飲食品の提供も

 道内でカラオケボックス「カラオケ歌屋」などを展開する㈱タカハシは、新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言解除を受けて、運営するカラオケ全店舗の営業を再開した。カラオケ業界団体や自社独自に作成したガイドラインに基づき、適切な感染防止対策を講じた上で、飲食メニューの提供も再開した。
 6月から営業を再開したカラオケ歌屋江別店(野幌若葉町21―18)は、従業員の健康管理、マスク着用、うがい・手洗いの徹底や、マイク消毒をはじめ、カラオケ機器の消毒、入室可能人数の制限、室内・共用部の消毒、マイクカバーの販売や消毒用ボトルの無料貸し出しなどの感染防止対策に力を入れている。6月に札幌・小樽で相次いで発生した「昼カラオケ」でのクラスター(感染集団)を受け、同店を担当するエリアマネージャーの大塚クルミさんは「喫茶店やスナックなど仕切りのない空間で不特定多数の人が歌う昼カラと、個室で人数制限も行っているカラオケボックスの業態の違いを理解してほしい」と切実な声で訴える。
 同店では飲食メニュー提供の再開にあたり、室内入り口に配膳用の別のテーブルを設けて、従業員と客との接触を必要最小限に抑えている。また使用したグラスや食器は中性洗剤での洗浄に加えて、つけ置き消毒も実施している。
 大塚さんは「カラオケを生きがいに感じているお年寄りも多い。カラオケ自体を危険視するのではなく、衛生管理を徹底した安全な環境で、カラオケを楽しんでほしい」と話している。
 当面は営業時間を短縮して営業している。日曜~木曜は正午~深夜0時。金・土曜・祝前日は正午~深夜2時。
 問/カラオケ歌屋江別店【TEL】011―382―3008