前田哲監督と二通諭札幌学院大名誉教授の対談&講演会も 映画「こんな夜更けにバナナかよ」上映会 9月14日、札幌プラザ2・5

 彼に出会って、みんなの人生も輝きはじめる――札幌の医学生・田中(三浦春馬)はボランティアとして、身体が不自由な鹿野(大泉洋)と知り合う。筋肉が徐々に衰える難病・筋ジストロフィーを12歳の時に発症した鹿野は、いつも王様のようなワガママぶりで周囲を振り回してばかりいたが、どこか憎めない愛される存在だった。ある日、新人ボランティアの美咲(高畑充希=みつき=)に恋心を抱いた鹿野は、ラブレターの代筆を田中に依頼する。しかし、実は美咲は田中と付き合っていて(映画案内より)……札幌映画サークルは、札幌で自立生活を送る重度身体障害者と介助するボランティアの関わり方を模索した作家・渡辺一史氏のノンフィクションを原作に、車いす人生を駆け抜けた男の笑いと涙の感動実話を描いた、前田哲監督、大泉洋主演の映画「こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話」(2018年日本映画/カラー/120分)の上映会&講演会と対談を9月14日(土)、札幌プラザ2・5(狸小路5丁目)で開催する。料金は一般前売り1300円(当日1500円)。60歳以上シニア1300円(前売当日共)、映画サークル・全障研会員1100円、学生・障害者・こども800円(前売当日共)=※講演・対談は映画鑑賞券の半券を提示=。道新、教文、創世スクエア、チケットぴあなどプレイガイドほか、電話予約も受け付け中。
 上映スケジュール(完全入替制/開場各回15分前/自由席)は◇【映画上映①】10時30分~12時30分◇【講演】二通諭さん「映画の中の障害者は今日も時代の先頭に立つ」12時35分~13時◇【映画上映②】14時~16時◇【対談】前田哲監督と二通諭さん「映画で何を表現するのか―こんな時代だからこそ」16時15分~17時30分――。主催は札幌映画サークルほか。共催は全国障害者問題研究会北海道支部。
 来札する映画監督の前田哲さんは、フリーの助監督として伊丹十三、滝田洋二郎、崔洋一、阪本順治、松岡錠司、周防正行監督らの作品に携わり、1998年に「ポッキー坂恋物語 かわいいひと」で劇場映画デビュー。「猿ロック」(2009)、「極道めし」(2011)、「王様とボク」(2012)、初のドキュメンタリー映画「ぼくの好きな先生」(2019)ほか、数々の話題作を世に送った。講演と対談を行う二通諭さんは障害児教育に打ち込んできた教育者で、無類の映画好きでも知られる。今年4月より札幌学院大学名誉教授。「映画で学ぶ特別支援教育」などの著書もある。
 チケット予約・問い合わせ/札幌映画サークル・岩本さん【TEL】090―7055―0074。
  ◇  ◇  ◇
 読者10人にプレゼント 上映会の映画鑑賞チケットを本紙読者10人にプレゼント。応募はハガキに〒住所・氏名・電話番号を記入して、【〒060―0806札幌市北区北6条西6丁目2―12第一山崎ビル1階、札幌映画サークル「まんまる新聞チケットプレゼント」〈こんな夜更けにバナナかよ〉係】まで。8月28日(水)必着。