◆ハートネットTV「隠して生きるしかなかった~ハンセン病家族の知られざる被害~」

NHK・Eテレ8月27日(火)20時~20時29分=「父がハンセン病だと知った途端、子供が出来てもハンセン病になるかもしれないからと離婚させられた」(30代女性)「病気の子といじめられ家に火をつけられた」(50代女性)「就職で父の病気がわかり不採用。一生秘密にすると決めた」(70代男性)。2001年に、ハンセン病患者に対する国の政策の過ちを認めたハンセン病国賠訴訟から18年。家族もまた被害を受けたと訴える「ハンセン病家族訴訟」が、この夏決着した。熊本地方裁判所は国の誤ったハンセン病隔離政策によって家族も被害を受けたことを認め、国に賠償を命じた。日本では、長く「伝染病」という誤った周知が行われたため、地域には強い差別感情が根付いた。561人の原告が訴えた被害は、不当解雇・貧困・学校での凄まじいいじめ・就職差別・結婚差別など、厳しい体験ばかりだ。しかし未だに差別の被害は後を絶たず、多くの家族が怯えながら暮らしている。出演…徳田靖之(ハンセン病家族訴訟弁護団共同代表)、黒坂愛衣(東北学院大学准教授)。