散歩道 6月21日号掲載 野幌森林公園のクマ

今年は6月22日が「夏至(げし)」で、そろそろ夏の気配が濃くなる。この季節になると、野幌森林公園が楽しい。開拓の村で池のアメンボに会いに行ったり、子供の頃、飛行機にして遊んだホオノキ(朴の木)の大きな葉や、艶(あで)やかな白い花を見るのも楽しみの一つになっている…が…▼野幌森林公園でヒグマの出没情報が相次いでいる。6月10日夜に公園内南側の立命館慶祥中・高付近で目撃されてから、13日夕には北東側の江別市セラミックアートセンターの駐車場と北海道情報大のグラウンドでも目撃され、14日朝には北側の大沢の池付近で散歩中の男性と出会い、15日朝には西側に回って、文京台方面の道立埋蔵文化財センター付近の遊歩道で目撃されている▼動植物の生態を守り鳥獣保護区でもある自然公園。北海道博物館では「公園内に入ることを控えてください」と呼びかけ、公園に入る場合には○食べ物やゴミは必ず持ち帰る○1人では公園に入らない○音を出しながら歩く○薄暗い時には行動しない○フンや足跡を見たら引き返す(その時は博物館に連絡)――などの留意点を訴えている▼体長1mほどの若熊(母から自立した年の熊)ともみられ、公園南側から入り森林公園を一周して森の様子を見ている、そんな感じ…。危害を加えたりして安全を脅かさない限り、人を襲うことはないといわれる。騒がず、そっと見守っていたい…。