5月末、用事で出掛けた銀行の柱に《老後資金「人生100年時代!ゆとりある老後の生活費 1ヶ月平均34・9万円」「1人あたりの食費は?一食500円で計算すると…40年間で2190万円」

「将来の資金準備は できる金額からお早めに!銀行にご相談ください!》とというポスター。上のモニターには「投資信託ってご存知ですか」なんてお金持ち向けのCMが流れ、思わず引いてしまった…ところが…▼6月に入って大騒ぎになったのが、金融庁から出た“年金貰っても2000万円足んないよ”問題。銀行の投資信託のCMじゃあるまいし――〈公的年金の水準が当面低下することが見込まれ〉退職後30年間で約2000万円が赤字になるから、若いうちから資産運用をするように――と、金融審議会「市場ワーキング・グループ」が提言したもの。年金を頼みにして生きてきた者を小馬鹿にするような「自分で何とかしろ」的アドバルーン。いずれ年金がもっと下がっても騒がないような下地を作っておこうという、いつもの手だという気もする▼とにかく、政府のあまりな無策無能ぶりにあきれる。というのも、「お金を何に使うかをぜひ考えてほしい。金は使わなきゃ何の意味もない。さらにためてどうするんです?」(2016年6月17日に小樽・自民党支部大会で)…などと、今回とは真逆のことを言っていたのは、当の麻生太郎副総理(財務相)。小樽でのこの発言に、老後が不安で金を使えないのは誰のせいだ…企業利益優先で(消費をリードし、将来を支える)若い世代を非正規労働者などに打ち捨てたのはどこのどいつだ…などと腹立たしい思いをしたものだ▼「カネ使え言いつつ貯めろ2千万」、「年金で暮らせる筈じゃなかったの」=2019・6・25毎日新聞川柳欄=。