江別の新しい教育長に黒川淳司氏が就任 全小中学校に校内LAN整備 任期は令和4年6月29日まで

 江別市教育委員会教育長に黒川淳司氏が就任した。任期は今年6月30日~令和4年6月29日。黒川教育長は、現在国が進めるGIGAスクール構想に合わせて「今年度中に全小中学校に校内LANを整備し、高速大容量のインターネット通信が可能となる環境を整え、児童生徒用のタブレット端末配置を進めたい」と語った。  黒川教育長は校内LAN整備について、児童生徒向けのタブレット端末導入を順次進め、来年度以降に1人1台使える環境を整えていくとした。また、これまでに進めてきた外国語教育、ICT活用に加え、今年度から実施される新しい学習指導要領の深い学びを目指した授業改善に取り組むことも強調した。  学校現場でも求められる新型コロナウイルス感染症の拡大防止については「さまざまな制約を受け、子どもたちの中には少しずつストレスが溜まりつらい思いをしている面もあると思う。子どもたちの気持ちを理解しつつ、手洗い、うがい、飛沫の感染を防ぐような働きかけをしながら国や北海道の方針に従い、感染拡大を防ぐということを第一に急ぎ過ぎず、丁寧に少しずつその活動を広げていきたい」と話した。合わせて新型コロナの今後の感染症拡大に備えて、「オンライン学習の実施に向けた検討も進めていきたい」とした。  黒川教育長は「江別市は学校や保護者だけではなく、教育関係機関や自治会、市内の大学などさまざまな団体と連携して教育活動が進められてきている。歴代の教育長、関係者が積み重ねてきたその努力や成果をしっかりと受け継いで行くことができるよう誠心誠意全力で取り組みたい」と抱負を述べた。  黒川教育長は、北海道教育大学札幌分校(現・札幌校)を昭和57年に卒業。江別では、平成22年から江別市立野幌小学校教頭、平成26年から江別市立江別小学校校長、平成28年から江別小学校と江別市立第三小学校が統合して新設された江別市立江別第一小学校校長として勤務。平成20年6月30日(地教行法の改正による新教育長としては平成28年6月30日)から教育長を務めていた月田健二氏の退任に伴い、残り任期を引き継ぐ形で就任した。