国宝土偶展示や縄文セミナー、ワークショップも 北の縄文道民会議が「縄文夏まつり」 7月25~28日、チ・カ・ホ

 道内唯一の国宝「中空土偶」をはじめとする北海道・秋田県から出土した土偶・土器などのレプリカの展示、北の縄文文化を紹介するパネル展、北の縄文セミナーなど、多彩な内容で縄文文化を紹介する「2019縄文夏まつり」が7月25日(木)~28日(日)午前11時~午後7時(初日は午前11時から。最終日は午後5時まで)、札幌駅前通地下歩行空間(チ・カ・ホ)の札幌駅側イベントスペースで開かれる。入場無料。直接会場へ。
 会場では、国宝の中空土偶、重要文化財の土面、道指定有形文化財の赤彩注口土器、動物型土製品など、重要な出土品(レプリカ)を展示。世界遺産登録を目指す「北海道・北東北の縄文遺跡群」の紹介、縄文の出土品を撮り続ける写真家・小川忠博さんの作品も展示される。
 期間中は、埋蔵文化財専門職員や札幌国際大学縄文世界遺産研究室長の越田賢一郎氏が、展示品の鑑賞ポイントなどを紹介する「展示品解説ツアー」が毎日午後3時頃から20分程度行われる。また、縄文時代をテーマに、さまざまな角度から講演する「北の縄文セミナー@チカホ」、土器や土偶を作成する「縄文ワークショップ@チカホ」などを行う、「夏まつりだよ全員集合!」も。
 セミナー、ワークショップなどの日程内容は次の通り。
 【北の縄文セミナー@チカホ】=(無料、事前予約不要)▽「音江環状列石~むかしを伝える“みえる”遺跡~」…7月26日(金)14時~15時、講師は深川市教育委員会学芸員の百々千鶴氏▽「入江・高砂貝塚の保存活用とまちづくり」…7月27日(土)14時~15時、講師は洞爺湖町教育委員会主幹の角田隆志氏▽「縄文時代の、とあるムラの日常~伊達市北黄金貝塚~」…7月28日(日)14時~15時、講師は伊達市教育委員会学芸員の永谷幸人氏。
 【夏まつりだよ全員集合!】◇縄文ワークショップ@チカホ=無料、事前予約不要、定員は各30人▽「ミニチュア土偶を作ろう!」…7月27日(土)11時~12時、講師は北海道埋蔵文化財センター主査の坂本尚史氏▽▽「ミニチュア土器を作ろう!」…7月28日(日)11時~12時、講師は北海道埋蔵文化財センター主査の柳瀬由佳氏◇「縄文人になって狩りに出よう!」…輪を動物の的に投げて、獲物を捕まえる=景品あり◇「縄文土器にさわってみよう!」…縄文土器や縄文時代の道具にさわってみよう!◇「縄文であそぼう!」…縄文スタンプでオリジナルカードをつくろう!遊べるグッズたくさん!
 問い合わせ/北海道環境生活部縄文世界遺産推進室【TEL】204―5168。