認知症の母と耳の遠い父…泣きながら撮った1200日の記録 映画「ぼけますから、よろしくお願いします。」 9月1日、札幌プラザ2・5

 母、87歳、認知症。耳の遠い父、95歳、初めての家事。そして離れて暮らす「私」。広島県呉市。泣きながら撮った1200日の記録――ドキュメンタリー映画「ぼけますから、よろしくお願いします。」(2018年日本/信友直子監督)上映会と信友直子監督のシネマトークが9月1日(日)、札幌プラザ2・5(狸小路5丁目)で行われる。料金は前売一律1000円(当日1500円)、60歳以上シニア・学生・障害者・看護師・介護士の場合は当日1200円=シネマトークは映画観賞券の半券=。電話予約または教文・道新・市民交流プラザ各プレイガイドかチケットぴあ。
 映画上映(3回)と、その間の信友直子監督シネマトーク(2回)のスケジュールは①上映10時50分~12時50分◇シネマトーク13時~13時30分②上映14時~15時50分◇シネマトーク16時~16時30分③上映16時50分~18時40分――。
 「ぼけますから、よろしくお願いします。」…これは、2017年のお正月に、母が実際に私に向かって言った言葉です。冗談めかした言い方ではありましたが、そこには母の切実な思いがこもっていました――ドキュメンタリー制作に携わるテレビディレクターだった信友直子監督は45歳で乳がんが見つかり、母親は落ち込む娘をユーモアあふれる愛情で支えた。その危機を乗り越えた監督は、両親との思い出づくりに父と母の記録を取り始めるが、ファインダーを通し、母親の変化に気づき始める。…2014年、母はアルツハイマー型認知症の診断を受ける。その時から、90歳を超えた父が80代後半の母の介護をする日々が始まる。(中略)病気であることを突きつけられ苦悩する母、95歳で初めてリンゴの皮をむく父。――認知症の患者を抱えた家族の日々を、娘である「私」の視点から丹念に描き、どの家族にも起こりうる普遍的な問題としてとらえたドキュメンタリー。
 予約・問い合せ/札幌映画サークル・岡村さん【TEL】090―8900―6699。
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 読者10人にプレゼント
 この上映会の映画鑑賞チケットを本紙読者10人にプレゼント。応募はハガキに〒住所・氏名・電話番号を記入して、【〒060―0806札幌市北区北6条西6丁目2―12第一山崎ビル1階、札幌映画サークル「まんまる新聞『ぼけますから、よろしくお願いします。』チケットプレゼント係】まで。8月8日(木)必着。