キャッシュカードは渡さない、暗証番号は教えない 全道で詐欺ブロック周知キャンペーン中 留守番電話設定も有効

 キャッシュカードは渡さない、暗証番号は教えない―。「『渡さない』『教えない』で詐欺ブロック」周知キャンペーンが、全道の警察署で繰り広げられている。期間は5月20日(水)まで。北海道警察本部や全道各警察署では、普段の警察活動やホームページほかで、詐欺の手口について広く一般に周知を図り、被害の未然防止に努めていく。
 詐欺の手口としては、親族、警察官、銀行協会職員などを装い、あなたの口座が犯罪に利用されており、 キャッシュカードの交換手続きが必要である―などの名目で、キャッシュカード、クレジットカード、預貯金通帳などをだまし取る(脅し取る)「預貯金詐欺」、警察官や銀行協会、大手百貨店といった職員を装って被害者に電話をかけ、「キャッシュカードが不正に利用されている」などとして、キャッシュカードなどを準備させた上で、隙を見てカードなどを奪う「キャッシュカード詐欺盗」が急増しているという。
 江別警察署生活安全課によると、被害に遭わないための対策として、「詐欺の手口について知る」や「自分にも起こりうると捉える」に加えて、「直接電話出ず、留守番電話に設定しておくのも有効」と話す。鳴っている電話に出ないのは失礼と思う人には、一例として「『今、詐欺の防犯対策のため、留守番電話に設定しています。御用のある方は、吹きこんでください』と自らの声で応答メッセージを入れる」といった方法もアドバイス。この際に「はい、〇〇です」と自分の苗字を名乗ってしまうと、相手にさまざまな情報を与えてしまうことに繋がりかねないため、注意を促す。また、不審な電話を受けた場合は、すぐに電話を切って110番または♯9110など、警察署への相談、連絡を―と呼びかけている。