匿名での善意…児童会館や医療機関に順次配布 厚別区に2件のマスク寄付 4月下旬に区役所で贈呈式

 厚別区役所に4月中旬、匿名の2人から別々にマスクの寄付があり、さっぽろ青少年女性活動協会厚別ブロックを通じて区内の各児童会館と、札幌市医師会厚別区支部を通じて、マスクが不足している区内の医療機関にそれぞれ配布された。  いずれも区役所保健福祉部健康・子ども課窓口に来庁した人から寄付された。各児童会館に配られたのは、さまざまな絵柄の布で手作りされた子ども用布マスク。4月16日午前11時40分頃に50歳代位の男性が届けた。区内の児童会館で利用してもらいたいとの意向があり、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、製作後2週間空けてから寄付してくれたという。医療機関に配布されたのは、不織布マスク。同日午前9時頃に20歳代位の女性が公共機関や医療施設のために寄付したいとの意向で寄せてくれたという。  マスクの贈呈式はいずれも厚別区役所であり、4月24日に厚別ブロックの桝井亜実青葉児童会館館長に40枚、22日に厚別区支部の武井崇支部長に300枚、浅野正信厚別区長からマスクが手渡された。  桝井館長は「児童会館では、子どもたちを受け入れるための物資が不足しているため、寄付してくださる気持ちがとてもありがたい。マスクのない子どもたちに使ってもらおうと思う」と言い、武井支部長は「区内の医療現場ではマスクが不足している中で、新型コロナウイルスの対応にあたっており、今回の贈呈は非常にありがたい。大切に使用させてもらう」と話していた。 また、浅野区長は「大変心温まる、マスクの寄付をありがたく受け取らせていただく」としている。