北海道博物館クローズアップ展示…2コーナーを入れ替え 「新選組の元幹部隊士 永倉新八」など新設 10月12日~12月18日展示

 資料や話題を定期的に入れ替えて展示する北海道博物館の展示コーナー「クローズアップ展示」は、新たに収集した資料や、資料の劣化を防ぐために限られた期間しか展示できない貴重な資料も登場する人気コーナーだが、現在展示されている7つのコーナーのうち、2つのコーナーが10月12日(土)から入れ替わる。新コーナーは、19世紀中ごろ、場所請負制という仕組みのもとで変わりつつあるアイヌ民族の様子を描いた屏風を紹介する「『蝦夷風俗十二ヶ月屏風』を読む(2)」と、新選組の幹部隊士で、明治時代には小樽に住み杉村義衛と改名して樺戸集治監の剣道師範や東京での道場開設、のち北大の剣道部など後進の指導につとめた永倉新八ゆかりの資料について紹介する「新選組の元幹部隊士 永倉新八」――の2つのコーナー。新たな2つの展示を含め、全7コーナーの展示は12月18日(水)までの期間行われ、12月21日(土)からまた新たなテーマの展示が始まる。
 ◆《新》クローズアップ展示1【『蝦夷風俗十二ヶ月屏風』を読む(2)】10月12日(土)~12月18日(水)=19世紀中ごろのアイヌ民族の1年間の生活の移り変わりや、場所請負制という仕組みのもとで変わりつつあるアイヌ民族の様子を描いた屏風を紹介。7~12月を描いた左隻(させき)を展示。
 ◆《新》クローズアップ展示2【新選組の元幹部隊士 永倉新八】10月12日(土)~12月18日(水)=江戸時代終わりごろの京都で、幕府に敵対する志士などを取り締まった新選組。その幹部隊士の1人であった、永倉新八ゆかりの資料について紹介。
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 継続展示は次の通り。
 ◇クローズアップ展示3【アイヌ語地名研究の第一人者・山田秀三の葉書から】12月18日(水)まで◇クローズアップ展示4【アイヌ語地名研究・山田秀三のアイヌ文化の記録や保存への関わり】12月18日(水)まで◇クローズアップ展示5【岩手から北海道へ渡った神楽】12月18日(水)まで◇クローズアップ展示6【たくぎん(北海道拓殖銀行)】12月18日(水)まで◇クローズアップ展示7【北海道の地名にちなむ植物】12月18日(水)まで――。
 問い合わせ/北海道博物館【TEL】898―0466。