「江別市民に元気を与えられるような試合を」 江別ゆかりの前田監督帯農率いてセンバツへ 3月19日開幕、甲子園球場

 大麻高校から酪農学園大学に進学した、江別ゆかりの前田康晴監督(44)率いる帯広農業高校野球部が3月19日(木)から阪神甲子園球場で開かれる「第92回センバツ高校野球大会」に21世紀枠で出場する。前田監督は、高校野球の聖地・甲子園への出場を前に、「大麻高校、酪農学園大学と江別市の学校に岩見沢から通学し7年間。この7年間は私の青春のすべてであり、第二の故郷です。江別市の皆様に元気を与えられるような試合をしてきます。応援よろしくお願いいたします」とコメントを寄せている。
 前田監督は、由仁町生まれの岩見沢育ち。岩見沢豊中から大麻高に進み、遊撃手としてプレー。3年時には主将を務めた。酪農学園大学では家畜栄養学を学び、農業教員の資格を取得。1999年に帯広農に赴任したが、野球部の監督になることはなく、2004年に倶知安農に転任した。
 2004年10月に倶知安農の野球部監督に就任。2016年に帯広農に戻り、野球部の監督に。2019年の秋季全道高校野球大会で帯広農をベスト4に導き、センバツ出場につなげた。
 選手36人中20人が農業後継者。選択する学科によっては時間外実習もあり、全体練習は週末に限られるという環境の中、檜舞台への切符をつかんだ。同校野球部の甲子園出場は1982年の夏、以来38年ぶり。