地域と共に生きる住民参加の運営 介護甲子園で道内初の日本一 デイサービス結いの家文京台

 介護事業所の取り組みを発表する第9回介護甲子園(日本介護協会主催)の在宅部門で、江別市の通所介護事業所「デイサービス結いの家文京台」(文京台南町44―8)が、最優秀賞を受賞した。道内の施設が日本一に選ばれるのは初めて。  介護甲子園は介護職の意義を再認識し、仕事に誇りを持ってもらおうと、日本介護協会が2011年から開いている。今回は全国から過去最多の7671事業所が参加。書類審査やそれぞれの取り組みを紹介する1分間の動画審査を経て、6施設が先月大阪であった決勝大会に臨んだ。  デイサービス結いの家文京台は、「地域と共に生きる」をモットーに、住民参加による施設運営を実践している。職員も大半が近隣の住民で、夏まつりなどイベント時には、一般の住民や学生らがボランティアで露店やステージの司会などを手伝っている。また、花見や温泉など外出レクリエーションも頻繁に行っており、地域に溶け込んだ運営が総合的に評価された。  「職員は、利用者をお客様扱いするのではなく、一緒に生活している家族のような感覚で接している。それが、自然と心のこもった声掛けや気づきに表れているんだと思います」と鈴木博明施設長。介護甲子園初挑戦で日本一の快挙に、利用者や職員、住民らも一緒になって喜んでいる。  問/結いの家文京台【TEL】386―0972。