仏壇やお墓参りの仏花に、生花を長期保存できるプリザーブドフラワーを使用する人が増えている。今年20周年を迎えた丸屋仏壇店札幌厚別店(厚別南4丁目)は、お供え用のプリザーブドフラワー各種を常時取り揃えている。
プリザーブドフラワーは、生花に特殊加工を施した花。造花とは違い、本物の質感を保ったまま、2~3年は美しい状態をキープできる。丸屋仏壇店がプリザーブドフラワーの取り扱いを始めたのは10年ほど前から。室内の仏壇や納骨堂などに供える小型のアレンジメントで、価格は5000円ほどから。3~4万円のオーダーメイドも受け付けている。
近年は住宅事情の変化から、仏壇もリビングに置いて違和感のないデザインや、より狭いスペースに設置可能な上置き型などの需要が高まっている。仏花もそうしたニーズに合わせて、モダンなデザインが好まれるようになり、水やりの必要がなく手入れが楽なプリザーブドフラワーが注目されるようになった。
同社の丸屋輝夫社長は「仏花には花のように美しい心でお参りするという意味もあります。ご自身が清らかな気持ちになれるお花でご先祖様を供養してほしい」と話している。
問/丸屋仏壇店札幌厚別店【TEL】011―890―7477。