新札幌のホテルエミシア札幌(厚別中央2条5丁目5―25)が公式ブログで「シェフ直伝レシピ」を公開している。新型コロナウイルスの影響で、深刻な打撃を受けるホテル業界。宿泊やレストランの利用客が激減する中、同ホテルは「お客様の安全を最優先に、ホテルとしてできるサービスを発信していきたい」と話している。
レシピは、緑川忍レストラン統括料理長をはじめ、和洋中デザート各部門のシェフが考案。豆板醤でピリ辛に仕上げた中華風ポトフや、エビフリットのマンゴー風味マヨネーズソース、干し貝柱と揚げ根菜の煮物などのレシピを、シェフのワンポイントアドバイスを添えて公開している。
これらの料理は、ふだんホテルのレストラン、宴会で提供できるレベルのものを、家庭で調理できるようスーパーで手に入る食材でアレンジしたものばかり。庶民の味、秋刀魚を「焼く」「煮る」だけでないひと工夫でホテルの味に仕立てるなど、シェフの腕が光る。
公式ブログ担当の同ホテル営業部マーケティング主任の進藤沙也加さんは「コロナウイルスの影響で、お客様に直接サービスを提供する機会が減ってしまいました。ホテルならではの食の楽しみを、SNSを通じて少しでもお届けしたい」と話す。
同ホテルでは、レストランやスパ、ベーカリーショップなど館内施設の営業時間を一部短縮したり、臨時休業している。それに伴い、スパとレストランの利用券の有効期限を延長するなど、利用客の不利益にならないよう対応している。また朝食バイキングは、個人用のトングを用意したり、料理を個別盛りにするなど感染予防にも取り組んでいる。
進藤主任は「収束の見通しがつき次第、また身近なシティホテルとしてご利用いただけるよう、いっそう衛生管理に努めたい」と話している。
ブログは同ホテル公式ホームページ(ホテルエミシア札幌で検索)から。また館内施設の臨時休業や営業時間などの最新情報も公式HPまで。
問/ホテルエミシア札幌【TEL】011―895―8811(代表)。