新型コロナウイルス感染症で今後の推移見通せず 札幌マラソン開催中止決定 札幌を代表するスポーツイベント

 「第45回札幌マラソン」の開催中止が決定した。新型コロナウイルス感染症の発生が続き、今後の推移を見通すことや、参加者、医療関係者を含む運営スタッフ、ボランティア、沿道で応援する市民、交通規制に伴う、警察官、警備員らの健康、安全確保が難しいことがその理由。札幌マラソン大会実行委員会の志田幸雄実行委員長は「札幌の秋を飾るマラソン大会として、開催を楽しみにしていたランナーの気持ちを考えると大変残念に思う。来年こそは皆さまにお会いできることを楽しみにしている」とのコメントを寄せている。
 札幌マラソンは、昭和51年に「健康都市さっぽろ」をスローガンにスタート。現在は、札幌市のシンボル「大通公園」を駆け抜ける魅力的なコースとして札幌市を代表する秋のスポーツイベントとなっており、第44回大会のエントリー数は1万4170人。今年は10月11日(日)に開催を予定していた。
 また、例年8月最終日曜日に開催されている「北海道マラソン」は、今年開催予定だった東京パラリンピックの期間と重なり運営全般に関わる要員を確保するのが難しいこと、東京オリンピックのマラソン、競歩競技で、大通公園内に大会関係施設が設置され、原状回復に長期間かかることを理由に、今年1月の段階で休止が決定している。
 問/札幌マラソン大会実行委員会事務局(札幌市スポーツ協会)【TEL】011―530―5562