道庁赤れんが庁舎から移転オープン 道立文書館江別に開館 文京台東町41の道立図書館隣

 道庁赤れんが庁舎から江別市の北海道立図書館敷地内に移転した、北海道立文書館(文京台東町41―1)がオープンした。北海道の歴史に関する文書資料を保存している施設で、国の重要文化財に指定されている資料も収蔵。資料は市民が閲覧できる。
 当初、4月中旬の開館を予定していたが、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、移転開館を見合わせていた。閲覧室の机には間仕切りを設置したほか、入館時の職員による検温や手指の消毒、来館者に緊急連絡先の名簿記入への協力を呼び掛けるなど新型コロナ感染防止対策をしている。
 新施設は鉄筋コンクリート3階建て。延床面積3062・47㎡。道立図書館北方資料室との複合施設で、図書館本館と連絡通路で接続されている。
 文書館は、1985年7月に北海道庁旧本庁舎(赤れんが庁舎)内に開館。北海道の公文書を中心に、歴史に関する文書、記録、その他の資料など24万点ほどを収集しており、閲覧ができる。このうち、箱館奉行所文書の原本資料167点と、開拓使文書の原本資料7832点(箱館府文書を含む)は、国の重要文化財に指定されている。
 開館時間は午前9時~午後5時。休館日は月曜日(国民の祝日の場合、その直後の平日)、毎月末日(休日、月曜日、土曜日・日曜日の場合はその直前の平日。12月は28日)、年末年始(12月29日~翌年1月3日)、蔵書点検期間。利用は無料。
 問/北海道立文書館【TEL】011―388―3001