勝手に情報大学ラジオ(仮) キャンパス生活、自分の言葉で 八戸さん 佐野さん 後輩たちの不安解消に

 北海道情報大学(西野幌59―2)2年の八戸龍飛さんと佐野友哉さんが、インターネットラジオ「勝手に情報大学ラジオ(仮)」の放送に取り組んでいる。新型コロナウイルスの影響で、遠隔授業が続いた5月から放送を開始。「この春入学した1年生や、進路に迷っている高校生に聴いてもらいたい」と、1日3回、毎日更新というハイペースで放送を続けている。
 
 大学で知り合った八戸さんと佐野さんは、新型コロナのため、入学後すぐにキャンパスに通うことができなくなった1年生や、オープンキャンパスが中止になってしまった高校生に、「大学のことを知ってもらおう」とインターネットラジオを始めた。
 収録は、大学から支給されたi―padを使い、ふだんは自宅などからリモートで行っている。内容は、大学の掲示板に張り出されるお知らせなど公式なものから、購買の利用方法や、電子レンジの場所など大学に通っていないと分からないことが中心。最近ハマったマンガや、子どものころ夢中になった「遊戯王カード」など、2人の個人的な趣味の話題で盛り上がることもある。
 大学の先生や、クラブ長をゲストに招いて、授業のことやサークル活動などを紹介した回もある。八戸さんは「僕自身も高校生のころ、大学がどんなところなのか、現役生の生の声を聞きたいと思った」。地元・江別の4大学で合同オープンキャンパスの活動にも取り組む佐野さんは「1年生や高校生の不安な気持ちを少しでも和らげることができれば」と話す。
 将来、どんな仕事に就くか、まだ模索中という2人は「ラジオを通じて、色々な人と出会うことができた。後輩たちのために始めたラジオが、自分たちの未来を考える大切な場にもなっている」と話す。授業が再開した今後も、同じペースで放送を続けていく予定だ。
 インターネットで「勝手に情報大学ラジオ(仮)」と検索すれば、音声コンテンツサイト「Anchor(アンカー)」で過去の全回聴くことができる。