フェアトレード菓子できた! 世界に目向けるきっかけに 札幌学院大の学生が考案、9月中旬から販売

 札幌学院大学のフェアトレードサークルがプロデュースしたスイーツ「さっぽろゆめ結晶」が、9月中旬に発売される。開発に携わった同大3年の江守愛さんは「このお菓子を通じて、フェアトレードのことを多くの人に知ってもらいたい」と話している。

 札幌学院大学は、途上国の生産者を守るため公正な取引を目指す「フェアトレード」を大学全体で推進する「フェアトレード大学」に認定されている。大学では、授業やサークルなどを通じて、フェアトレードに関する教育や調査、普及活動を実践。学内でフェアトレード商品を購入することもできる。
 今回のスイーツは、フェアトレードやオーガニック認定商品を取り扱う札幌のエシカル・タイムとの共同開発。クラウドファンディングで支援を募った。
 「さっぽろゆめ結晶」はアルゼンチンのはちみつ、ガーナのカカオ、スリランカのシナモンパウダー、北海道産の黒米や雑穀などすべて天然素材で作った「ブリスボール」と呼ばれる菓子。砂糖や添加物を使わず、グルテンフリーにするなど健康に配慮しながら、自然な甘みが感じられるソフトな食感に仕上げた。同サークルのメンバーは「フェアトレードのことを勉強してから、世界の貧困や差別問題などのニュースを気にするようになった。自分自身の生活の意識がちょっとだけ変化したように、このお菓子を通じて、多くの人が世界の問題に目を向けるきっかけになってほしい」と話している。
 価格は6個入りが700円、9個入りが950円(ともに税別)。学内の大学生協やエシカル・タイム(サッポロファクトリー内)などで取り扱っている。
 問/札幌学院大学広報入試課広報係【TEL】011―386―8111