水中遺跡の重要性や意義ほかを紹介 シンポジウム「日本の水中考古学と北海道」 11月30日、北大文系講義棟

 海や湖に沈んだ遺跡のことを水中遺跡、これを研究する考古学を水中考古学と呼びます。(中略)21世紀に入り、北海道を含む全国各地で新たな水中遺跡の調査が再び始まりつつあります。これを受け、文化庁でも水中遺跡の確認と保護制度・体制の充実を目指したさまざまな活動に取り組みはじめています(案内より)――シンポジウム「日本の水中考古学と北海道」が11月30日(土)昼12時40分~午後4時40分、北海道大学・文系共同講義棟1番講義室(北8西5、北大正門から5~6分)で開かれる。参加無料。当日直接会場へ。
 シンポジウムでは最近の動きを紹介し、水中遺跡の重要性や意義、具体的な制度や調査の在り方などを話すという。
 予定されている主なプログラムは▽「趣旨説明」…臼杵勲氏(札幌学院大学人文学部)。▽基調講演「鷹島海底遺跡の調査と日本の水中考古学」…池田榮史氏(琉球大学国際地域創造学部)。▽事例報告「上ノ国町上ノ国漁港・昇平丸の調査」…塚田直哉氏(上ノ国町教育委員会)。▽事例報告「森町森桟橋跡の調査」…高橋毅氏(森町教育委員会)。▽基調報告「日本における水中遺跡保護の取り組み」…森先一貴氏(文化庁文化財第二課)。▽「全体討論」。
 主催は、札幌学院大学総合研究所と科学研究費補助金(基盤研究S)「蒙古襲来沈没船の保存・活用に関する学際研究」。
 問い合わせ/札幌学院大学臼杵勲研究室【TEL】386―8111。