民藝運動の主唱者として知られる柳宗悦は、染色家の芹沢銈介とともに、「アイヌ工藝文化展」(1941年日本民藝館)を開催するなど、昭和前期からアイヌの手仕事の魅力を世に広く発信してきました。ここでは柳宗悦と芹沢銈介の眼によって蒐集(しゅうしゅう)されたアイヌコレクションを中心に展示し、それらに宿る美の本質を見つめます(案内より)――北海道立近代美術館、公益財団法人アイヌ民族文化財団が主催する「アイヌの美しき手仕事 柳宗悦と芹沢銈介のコレクションから」が11月19日(火)~来年1月13日(月・祝)午前9時30分~午後5時(入場は午後4時30分まで)=月曜日(1月13日)を除く、年末年始(12月29日~1月3日)は休館=、北海道立近代美術館(北1西17、地下鉄西18丁目駅4番出口5分)で開かれる。観覧料は一般1000円、高大生600円、小中学生300円。
【関連イベント】(いずれも申込み不要、聴講無料。「オープニング・ギャラリートーク」、「学芸員によるギャラリートーク」のみ要観覧券)▽「オープニング・ギャラリートーク」…11月19日(火)9時30分~(約40分)、講師は企画委員ほか。▽実演&トーク「貝澤徹氏に訊く、アイヌの木彫の技」…1月11日(土)13時30分~(約80分)、講師は貝澤徹氏(木彫家)、定員200人。▽連続セミナー「もっと知りたい!アイヌ文化」…1月12日(日)①13時30分~②14時30分~(各約60分)演題・講師は①「アイヌのことばと物語」が北原モコットゥナシ氏(北海道大学アイヌ・先住民研究センター)②「アイヌ工芸―鑑賞のポイント」は山崎幸治氏(北海道大学アイヌ・先住民研究センター)、定員200人。▽トークセッション「柳宗悦と芹沢銈介が発見したもの」…1月13日(月・祝)13時30分~16時、講師は杉山享司氏(日本民藝館)、白鳥誠一郎(静岡市立芹沢銈介美術館)、聞き手は五十嵐聡美さん(北海道立近代美術館)、定員200人。▽「学芸員によるギャラリートーク」…11月30日(土)、12月7日(土)、12月14日(土)、12月21日(土)13時30分~(各約30分)▽ミニアトリエ「ぬり絵と切り絵であそぼう!」…会期中毎日=1月8日(水)、1月9日(木)は「お楽しみ」付き!▽特設ライブラリー「深める・親しむ~アイヌの美しき手仕事」…会期中毎日、協力は北海道立図書館。▽国立アイヌ民族博物館PR展示+体験イベント「ふれて楽しむ~アイヌ文化」…12月7日(土)、12月21日(土)各日10時~14時、講師は国立アイヌ民族博物館設立準備室。
問い合わせ/同美術館【TEL】644―6882。