関野凖一郎の版画が多くの人に愛される理由の一つとして、親しみやすいデフォルメの表現があります。それは個性的な灰汁の強いデフォルメではなく、広重の最良の作品のように、対象の持ち味を引き出す理想的なイメージ化だといえます。今回の展覧会では、関野の野心的な「東海道五十三次」を広重の名作とともに紹介します(案内より)――関野準一郎(1914~1988年)の木版画54点と、歌川広重(1797~1858年/安藤広重)の復刻版画10点を展示している「最良に近いデフォルメ」が12月22日(日)までの午前10時~午後5時(入場は閉館30分前まで)、HOKUBU記念絵画館(豊平区旭町1丁目1―36、地下鉄学園前駅1番出口7分)で開かれている。開館日は毎週木~日曜日。料金は一般300円、小中学生200円、幼児無料。
問い合わせ/同絵画館【TEL】822―0306。