存続をかけて…札響がクラウドファンディング 北海道の音楽文化新型コロナから守る 8月3日まで、ユニークなリターンも

 北海道唯一のプロ・オーケストラ・札幌交響楽団は8月3日(月)まで、札響を存続させるための資金を道内外から募るクラウドファンディングをインターネット上で行っている。新型コロナウイルス感染拡大防止の影響で、2月下旬から演奏会が中止され、現在も再開の目途が立たず、運営が困難な状況だという。支援者には、札響チケット引換券や終演後ステージで楽団員らと写真撮影ができるといった金額に応じたリターン(お礼の品)が用意されている。
 札響は道内各地で小中高生向け音楽鑑賞公演を含む、オーケストラでの演奏を年間約120ステージ開催。特別支援学校や高齢者入居施設、病院などへは少人数のアンサンブル形式で訪問するなど北海道での音楽文化の発展を支えてきた。同楽団は、1961年に創立。2021年には60年を迎えるという。
 支援金の受付は、同楽団の公式ホームページからアクセスできる。また、リターンのない寄付の受け付けに関しては、電話で問い合わせを。
問/同楽団【TEL】011―520―1771