大工さんが日曜大工サポート ステイホーム利用してものづくり  新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、外出自粛が続いた今春、家でガーデニングや家庭菜園、日曜大工(DIY)を始めた方も多いはず。江別市大麻の建築会社「木工房 江建社(こうけんしゃ)」の代表で大工の松浦裕一郎さんは、DIYに挑戦する人をサポートしている。 松浦さん「木の魅力伝えたい」

 松浦さんは高校卒業後、工務店やログハウスの設計施工会社に勤務。7年前に独立してからは、ハウスメーカー下請けの一人親方として、新築住宅やリフォームなどを手掛けている。
 DIYサポートを始めたのは、2015年に道の「木育マイスター」を取得したのがきっかけ。地域の高齢化の影響で、自分が生まれ育った地元大麻の町内会の催しが減ってきていることから、子どもたちのために自作の木の遊具を使った体験イベントを定期的に開催してきた。
 木育マイスターの活動を通じて、市民との接点が増えた松浦さん。ある時、退職後に庭いじりを始めたという男性から「ウッドデッキを作りたい」と相談されたのを機に、DIYの手伝いを始めた。木材は取引先を通じて、ホームセンターより安く仕入れることができる。ノコギリやカンナなどの大工道具や工作機械は、松浦さん立会いのもとプロ仕様のものが使用可能だ。これまでに、ダイニングテーブルや食器棚、ウッドフェンスなどの製作をサポートしてきた。テーブルなどであれば、1日目に簡単な設計や塗装、2日目に組み立てと、まる2日あれば完成する。難しい作業は松浦さんも手伝うが、「基本はご自身で挑戦してもらいます」。
 松浦さんは「ものづくりを通じて、木の温もりと魅力を感じてほしい。塗装の塗りムラなどちょっとした失敗も、家族のいいコミュニケーションの一つになると思う」と話している。
 費用は作りたいものによって様々。松浦さんによると、「ご自身で材料や道具をそろえるより安くできますが、量販店の家具よりは高くなります。自分でチャレンジしたいという方、ご連絡ください」とのこと。
 問/木工房江建社 【TEL】080―6081―6899、大麻桜木町19―17