ウスベニツメクサ極小の花々の輝き

線路沿いにある駐車場の砂礫(されき)の隙間に、5~6ミリほどの小さな花が咲いている。淡い紅をさしたような花びらが5枚。いじらしく愛らしい可憐な花姿の中に、艶(あで)やかで、どこかきりっとした芯の強さも見て取れる。ウスベニツメクサというナデシコ科の花。原産地は北半球の温帯地方で、戦後に入ってきた帰化植物だという▼おととしの今頃、ふと、歩道と車道の境目の汚泥や砂がたまった所にひっそり咲いているのを見つけて、初めて見た花だったからウキウキしてしまった。探してみると、北海道開拓の村の正面の階段のやはり隙間の砂地などに咲いているのを見つけた。どうも礫(れき)地や砂地などに多い。荒れ地や砂地が好みなのか、追われて仕方なく隙間で生きているのか…。それでも、太陽に向かってけなげに花を広げている姿は美しい▼野や道端に咲く小さな草花が、これから秋にかけて次々と咲き出す。純白のハコベや黄色のカタバミ、白のゲンノショウコ…。足もとにほつほつとひっそりと、けれど力強く咲き誇る極小の花々が、輝くようだ…。