| イベントいろいろ2020年3月13日号2面 札幌市医師会が公式ホームページで「新型コロナウイルス情報」を発信している。「市民の皆様へ 新型コロナウイルス感染症に関するお願い!」と題するページでは「予防策について」、「感染力、重症度、診断、治療について」、「新型コロナウイルス関連肺炎について」、「咳エチケットを行いましょう」などの項目を周知している。 記載の内容は次の通り。 ▽「予防策について」 ①食事の前や外出後は、手をこまめに洗いましょう。②咳やくしゃみをしている方はマスクの着用など、咳エチケットを行いましょう。③軽い感冒症状の場合は自宅で休養・安静にして下さい。④症状が長引いたり、重くなってきたら医療機関へ電話連絡の上、受診をして下さい。⑤普段からバランス良い栄養と休養をとり体調管理を万全にして下さい。⑥高齢者や乳幼児、体調の思わしくない方は、人ごみへの外出は控えて下さい。※これらの項目は、通常のインフルエンザ流行期と同様の対応です。 ▽「感染力、重症度、診断、治療について」 ①感染力はインフルエンザと同程度かそれより弱いと言われています。②重症度は、現時点では通常のインフルエンザなどと同程度と予想されます。(例年のインフルエンザでも高齢者や免疫力の低下した方など重症化し死亡する場合が一定数みられます)。③簡易的な診断方法が現時点ではありません。④新型コロナウイルスに有効な抗ウイルス薬はまだありません。⑤感染しても多くの方は症状が出ないか少し長めの呼吸器症状で完治すると予想されます。 ○2009年に流行し大きな脅威になると思われた“新型インフルエンザウイルス(pdm2009)”は、近年流行しているA型インフルエンザの主流です。日本の医療体制は今回の新型コロナウイルス感染症に対しても十分対応でき、重症化の可能性も低いと思われます。注意は必要ですが、恐れないで見守ることが重要です。 ○現在、多くの不正確な情報がありますので、厚生労働省のホームページなどをご覧下さい。また、当会ホームページにおいても情報提供しております。なお、新型コロナウイルスを疑って受診を希望される場合は、必ず事前に下記相談先へ電話をして下さい。 ▽「新型コロナウイルス関連肺炎について」 発熱や呼吸器症状があり、14日以内に新型コロナウイルス感染症の流行が確認されている地域へ行った、新型コロナウイルス感染症の患者さんと濃厚な接触があったなど、新型コロナウイルス感染症を疑って受診を希望される場合は、必ず事前に下記の相談先へ電話をして下さい。 ▽「咳エチケットを行いましょう」 ①咳やくしゃみの症状があるときは、できるだけマスクを着けましょう。②マスクがない場合…咳やくしゃみをするときはティッシュなどで口と鼻をおさえましょう。使用済みのティッシュは、すぐにゴミ箱に捨てましょう。③ティッシュなどもない場合は、手ではなく、袖や上着の内側で口や鼻をおさえましょう。④食事の前や外出後は、手をこまめに洗いましょう。水が使えない場合は、アルコール消毒なども有効です。 〈相談先〉救急安心センターさっぽろ【TEL】#7119または272―7119。症状などをうかがって、受診先をご案内します。 問/札幌市医師会【TEL】611―4181。