子どもたちと物語の世界共有 おはなし「ぶどうの会」 (【TEL】011―894―4153) 会員 清水 俊子 さん

 厚別の児童会館や高齢者施設などで、定期的におはなし会を開催している「ぶどうの会」メンバー。清水さんが披露するのは「素話(すばなし)」と呼ばれるスタイル。語り手は一度、物語を自分の中に落とし込んでから、独自の声と言葉で子どもたちに語り聞かせる。ただの丸暗記ではない。子どもたちに「語りかける」ことで物語の楽しさを共有する。子どもたちは絵を頼りに話を追うのではなく、自分の頭の中で場面場面を想像しながら、物語を楽しむ。清水さんの語りが始まると、さっきまで、ちょろちょろ落ち着かなかった子も、じっと引き込まれるように夢中になっていく。「子どもたちと一緒に物語の世界に浸れるのが楽しい。毎回、とても素敵な経験です」。