昭和５２年から４０年以上にわたり、厚別で精肉店を営む。自慢の肉を使ったとんかつ、メンチかつ、ザンギなどの惣菜は、すべて上原子さんの手作り。外回りの営業マンやご近所さんが、ランチに、今夜のおかずの一品にと買い求めてゆく。客からリクエストがあれば、翌日には仕込んでおいてあげるなどサービス精神旺盛。気が付けば、おから、ポテトサラダ、きんぴらごぼう、大根の煮物など、肉屋らしからぬメニューも増えた。「接客は苦手」と照れるが、お客さんに自然と声掛けするなど、とてもそうは見えない。「母さん、きょうの晩ごはんな～に？」と気軽に話しかければ、優しくおすすめを教えてくれるはずだ。