新札幌「ピロス」がネットでカラオケ代行 休業中のカラオケ店から地域に元気発信

 新型コロナウイルスの感染拡大による商業施設などへの休業要請が広がる中、厚別区のカラオケ店「カラオケピロス」(厚別中央2条5丁目、新札幌ジェムシティビル2階)がユニークな取り組みを始めた。札幌市若者のまちづくり参加促進大使を務めるバーチャルアイドル・北乃カムイとのコラボ企画「#カラオケ代行」。インターネットの短文投稿サイト「ツイッター」を使い、同店の従業員や近郊の飲食店店主らが、コロナ禍で沈み込む地域社会へのエールを込めて、自慢の歌声を披露している。

 「#カラオケ代行」は、ツイッター上で曲のリクエストを募り、1位に選ばれた曲をオンライン上でピロスの従業員が歌うというもの。動画では、著作権の関係でカラオケ音源は流せないためアカペラ状態。初投稿の動画では、「おーるばっく」ことスタッフの佐藤さんが、クリスタルキングの「愛をとりもどせ!!」を披露している。無音の中、「ユーはショック!」とシャウトする姿がシュールで面白い=写真=。再生回数はすでに2000~3000回に上り、「最初ワケ分かんなかったけど、むしろそのワケのわからなさが今はウケる(笑)」など好意的なコメントが寄せられている。
 これまでに10曲以上がアップされており、今後はPRも兼ねて地元飲食店や企業のスタッフ、学校の先生、雑誌編集者、プロのシンガーも登場する予定。休業中のカラオケ店から歌を通じて、地域に元気を届けていく。
 同店の金子亮社長は「こんな状況だからこそ、人と人とのつながりを感じてほしい。同時に、『今はカラオケに行けない』ことを再認識し、行動自粛を呼びかけたい」と話している。
 動画のアップは毎日行う。さらに今後、歌自慢の一般からも歌い手を募ることも計画している。閲覧はツイッターサイトで「#カラオケ代行」で検索。
 問/カラオケピロス【TEL】011―895―4040(休業中のためつながらない場合あり)。