過去150年間の洪水の歴史、その痕跡をたどる 公開講座「豊平川の洪水を考える」 10月12日・27日、かでるほか

 講座では、札幌市で想定される自然災害のうち洪水災害を紹介します。その1(座学)では豊平川の洪水史と地形・堆積物について、その2(野外観察)では真駒内~苗穂間で洪水現象の痕跡を解説します(案内より)――北海道総合地質学研究センターの第6回公開講座「豊平川の洪水を考える―札幌の母なる川豊平川の過去150年間の洪水の歴史を振り返り、その痕跡をたどる―」が①10月12日(土)午後1時30分~3時30分=座学=、かでる2・7の620会議室(北2西7、植物園正門前)で、②10月27日(日)昼12時~午後4時30分=野外観察=、地下鉄真駒内駅集合・JR札幌駅解散で開かれる。参加費は、座学が1000円で、定員は先着30人。野外観察が3000円(保険代と集合・解散場所間の移動経費含む)で、定員は先着25人。いずれも高校生以下は半額。申し込みは10月10日(木)まで。
 講師は、北海道総合地質学研究センターシニア研究員の宮坂省吾氏。座学「洪水の歴史」では、「豊平川が伏籠川から切り離された巨大洪水と扇状地形成史」、「明治~大正時代の豊平川の氾濫…旧河道や分流口を起点とした洪水」、「1913(大正2)年に発生した“大正大洪水”…扇状地の扇頂域の破壊、扇央~市街での氾濫」、「1981(昭和56)年8月の“昭和大洪水”…山地小河川や豊平川の氾濫」がテーマとなる。
 野外観察「最近百年間の洪水痕跡を訪ねる」では①「真駒内南町…洪水に耐えたヤナギ」②「みゆき通り…1913年洪水の網状流路」③「南19条大橋…1981年洪水堆積物」④「南大橋…高水敷の浸食痕跡」⑤「豊平橋…1909年洪水による中州」⑥「一条大橋左岸…自然堤防の地形」⑦「雁来の河跡湖…1913年洪水の名残り」―の7地点を「ジオ散歩」するという。
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