「ニオイがついて捨てるしかない。家もトラクターも何もかもダメになった。年金生活の私らに立ち直る力はない」。泥水をかぶったモミ米を手にすくい、涙声を絞り出すようにしてテレビカメラに向かって差し出した、農家の老婦人の悲嘆に暮れる姿に胸がつぶれる思いがした▼都市部市街地の被害もあったが、多くはふるさとの年老いた父母にまで情け容赦なく襲いかかるような、そんな酷薄な自然の猛威が、奥山から平野部、海岸地帯まで広い範囲に及び、多くの人命も失われた▼各地の惨状が次から次へと判明する、そんな最中――自民党の二階俊博幹事長は13日の緊急役員会の冒頭で、台風19号の被害について「予測されて言われたことに比べると、まずまずに収まった」と発言した(10月13日21時/日経新聞デジタル版)――。後で撤回しようがしまいが関係ない。災害と必死に向き合う人々をそっちのけで、能天気な憶測で「まずまずに収まった」などと言い放ったその発言の真意と姿勢が問われるのだ▼そういえば、台風15号の時にも――災害対応そっちのけで「組閣祭り」だった政治家とメディア。後に「やってる感」だけ演出(9月20日8時33分ヤフーニュース)――などと安倍政権への批判があった…▼「寄り添う」などと口先で言い、人々をないがしろにして、保身のために上だけをビクビクうかがう、そんな忖度(そんたく)政治・忖度行政、加えて忖度ジャーナリズム…の弊害が日増しに大きくなって来ている気がする。
発行者
有限会社くらしの新聞社
〒004-0055
北海道札幌市厚別区
厚別中央5条4丁目3-4
(JR厚別駅前)
お問い合わせ
TEL 011-892-4110
FAX 011-892-4116
配布に関するお問い合わせ
TEL 011-398-4126
ご挨拶
まんまる新聞をいつもご愛読いただき本当にありがとうございます。
まんまる新聞は江別市と厚別区(清田区平岡公園東、北広島市西の里・虹が丘を含む)各地区の200人余りの配達スタッフが住宅と店舗、会社事務所に一軒一軒余すところなく配達しております。
無料でお届けできるのは広告をお載せいただいたり、チラシを折込みくださるスポンサー様のご支援によるものです。
皆様にご愛読いただき、また多くの方々が広告の掲載、チラシ折込PRにご活用いただいて、今後とも週刊「まんまる新聞」の発行運営にご理解ご支援を賜りますよう、平にお願い申し上げます。
発行/毎週金曜日
配達/基本木曜日(予備日金曜日)
大判ブランケット
(406.5㎜×534㎜)
4~8ページ
カラー(一部モノクロ)