証言映像上映、戦後世代の語り部による講話も 「中国・樺太帰国者を知る集い」 2月29日、かでる2・7

 「中国・樺太帰国者を知る集い~次世代に語り継ぐ残留邦人の体験と思い~」が2月29日(土)午後1時~3時、かでる2・7の4階大会議室(北2西7)で開かれる。入場無料。定員は先着100人。当日も受け付けるが、できれば2月25日(火)までに申し込みを。主催は、北海道社会福祉協議会 北海道中国帰国者支援・交流センター。
 当日は、樺太残留邦人の証言映像「中国残留邦人等の証言映像~運命の軌跡~より」(厚労省企画・著作)の上映、戦後世代の語り部による講話「帰国者2世が語る“中国残留邦人”の体験」を行う。中国残留邦人などに関するパネルも展示される。
 終戦時、満州(現在の中国東北地方)や樺太(現在の南サハリン)に暮らし、戦後、日本へ帰ることができず残留を余儀なくされた多くの日本人が「中国残留邦人等」と呼ばれている。中国やサハリンで長い間苦労を重ね、帰国後も言葉の壁や文化習慣の違いなど、多くの困難にぶつかったという。
 「中国残留邦人等」の高齢化が進み、風化させてはならない出来事を本人が語ることが難しくなってきたことから、厚労省は平成28年から「戦中・戦後の労苦を語り継ぐ『戦後世代の語り部』の育成」事業をしており、1期生が3年間の研修を修了した。
 申し込みはFAX、郵送、メールで同センター。
 問い合わせ/同センター【TEL】252―3411。