衣替えの季節が近づいてきた。衣類などと合わせて、冬物の寝具も衣替えするタイミング。江別市の「岸本ふとん店」(大麻東町13―9)で、適切な寝具の手入れ方法を聞いた。
「春先になると、昔は綿布団の打ち直しをする家庭が多かった」と同店の岸本佳廣社長。一般的に綿布団は、綿が片寄ってきたり、弾力がなくなってきたところで「打ち直し」をすることで、新品同様に再生する。3~5年ごとに打ち直しをすれば、20年近く新品同様に使用することができる。
昔ながらの綿の布団と聞くと、「重たい」「硬い」などのイメージを持つかもしれないが、適度な弾力があり、身体をしっかり支えるため、腰痛を気にする人や子供にも適している。大量生産ができる羊毛やポリエステルの敷布団は安価だが、木綿100%の包まれるような寝心地は望めない。さらに打ち直しができないため、へたりがきたら基本的には使い捨てとなる。
最近の綿布団は、品質はそのままに綿の量を調整して日常使いに苦労しない程度まで軽量化されている。汗をしっかり吸収し、保温性にも優れている綿布団は、今も昔も眠りと寝具の重要性を知る布団屋が推奨する寝具のひとつ。体にやさしい植物天然素材なのも安心だ。ベッドのマットレスの上に敷くのもおすすめという。「こまめに日干しすれば(本州では毎日2時間日干しするのが一般的)、ぐっすりと眠り気持ちよい朝を迎えられますよ」と岸本社長。
同店の綿布団は3万円台から、羽毛掛布団は4万円台から取り揃えている。打ち直しは、自社工場での施工のため通常より安く、1万円前後から。羽毛布団のリフォームにも応じている。
問/岸本ふとん店【TEL】011―386―8322。